猫が水を嫌うのは本能

イエネコの祖先のリビアヤマネコは、砂漠地帯で生活していました。砂漠地帯は寒暖の差が激しく、体温を一定に保つことが生存の条件となります。

猫の毛は暑さを遮断するだけでなく保温効果も兼ね備えていましたが、毛質は細く油分が少ないため、一度濡れると非常に乾きにくいのです。

万が一、水に濡れたまま夜を迎えると、気化熱によって体温が奪われてしまい、命にかかわります。そのため、猫は本能的に水を危険だと判断して避けるのです。

お風呂嫌いにしないために

本能的に水が嫌いな猫が多いとはいえ、種類や個体によってお風呂が好きな猫もいます。外遊びで汚れた際などは、どうしてもお風呂に入れなくてはいけませんが、暴れたり逃げ出す猫がほとんどです。

成猫になると扱いも難しくなるため、子猫のうちから少しずつ水に慣れさせておきましょう。特に、生後2～9週目までに水に慣らしていると、水が怖いと感じることが少なくなります。すでに成猫になっている場合は、濡れたタオルで身体を拭いてあげることから始めてみましょう。