猫が魔女の使い魔として考えられるようになったのは諸説あります。猫が主に夜行性であり暗闇の中で活動できることや、猫の目が夜に輝くのが不気味であったことなどが理由だといわれています。

また、人間には簡単に懐かないミステリアスな性格も理由のようです。宗教指導者が「猫は魔女の使い魔だ」と発言したことで猫を飼っている独身の女性は魔女と見なされ、魔女と一緒に猫も迫害されるようになりました。

猫の中でも、特に黒猫は魔女との関連性が強い種類です。真っ黒な毛並みが「邪悪」という印象を与えるのが原因といわれています。実は、現代でも黒猫への迫害は続いているのです。

公に命を奪われるようなことはありませんが、欧米では動物の保護センターに収容されている猫の中で、一番貰い手がつきづらいのは黒猫だそうです。

こういったことを改善するために、アメリカではインターネットを中心に8月17日を「黒猫感謝の日（Black Cat Appreciation Day）」として、黒猫の良さを見直そうというキャンペーンが行われはじめました。

また、8月17日の前後の期間は、譲渡に関係する手数料を引き下げるなどのキャンペーンを行う施設も出てきたようです。過去にはこのキャンペーンによって通常の3倍近く、新しい家族を見つけられる黒猫が増えたこともあったそうです。

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