「猫に鰹節」という言葉もあるほど、日本では猫=魚というイメージが定着しています。実際に、現在販売されているキャットフードの多くが、マグロやカツオといった魚を主原料にしたものです。しかし、猫=魚のイメージを持っているのは日本だけで、国によって猫の好物に対する認識は異なります。
同じ猫科のライオンは、小動物を捕食しています。現在飼われている猫の飼育環境に合わせて、栄養バランスを考えたのが魚を主原料としたキャットフードと言えるでしょう。
また、猫がサンマやアジ、サバなどの青魚を食べ過ぎると、黄色脂肪症(イエローファット)という病気になる可能性があります。青魚に含まれる不飽和脂肪酸が原因となり、猫の腹部などの皮下脂肪が炎症を起こしてしまうのです。
もちろん、絶対に与えてはいけないものではないので、与え過ぎに注意することが大切です。
猫=魚というイメージが定着したのは、日本の食生活に関係しています。日本は、江戸時代まで魚をメインにした食生活を送っていました。当時はキャットフードなどもなく、猫は人間のご飯の残り物をもらうことが一般的でした。
そのため、必然的に魚を食べる機会が多くなったのです。また、海辺に住む猫は、海岸に捨てられている魚を食べていたため、狩りをする必要がありませんでした。この行動も、「魚が好き」というイメージに繋がったと考えられています。
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